こんばんわジョウです。
今回ご紹介するのは、不動産業界にブラックな会社が多い理由が多い理由です。
今でさえブラック企業に対する監視が強まり、あまりにもブラック度合いが酷い場合にはテレビで報道されたり、Twitterで炎上したりする時代になりました。
そういったある意味セーフティネットがあるせいで表立って酷いことをする企業は少なくなってきているかもしれません。
しかし、私が新卒で就職した当時はまだインターネットもあまり発達しておらず特に一番最初に入社した不動産会社はブラックそのものでした。
不動産会社に入ったきっかけ
大学はそこそこ良い私立大学に行っておりましたが、当時はクラブ全盛期、夜遊び含めて遊び呆けていました。
情けない話ですが、大学生活を続けてモラトリアムを楽しみたかったので、単位を全て取ったにもかかわらず新卒で就職せずに希望留年して短期留学とか夜遊びとか色々してました。
まあ、それなりに意識は高かったのですが、いわゆる中途半端な大学生活だったかもしれません。
転機としては、在学中にノリで勉強して宅地取引主任者(現在の)に受かってしまったので、自分は不動産業界が向いてると思い込んでしまったわけなんですけどね。
ということで、私のブラック体験談もまじえて不動産会社がブラックである理由をご紹介したいと思います。
飛び込み営業がある
不動産会社では飛び込み営業がある場合があります。しかし、ほとんどのケースで相手されないことが多く、実際に契約を取れる営業先を見つけるというのは、宝探しを行うようなものです。高度成長期の景気が良いときの日本ならば、大きなお金が動く不動産売買に関心を持つ人もたしかにいました。また、そのときはインターネットもない時代であり、相手を完全なる素人として扱うことができたのです。
大◯建託の飛込みやワンルームの電話、あれでよく売れるよなぁって人が多いけど、実際のところほぼ売れない。新規顧客発掘が「宝探し」とも言われる所以である。
あの手の会社の利益の大半はリピーターからもたらされている。
情弱の海は広くはないが深い、と私が繰り返し言うのはそこなのである。— ボヴ (@cornwallcapital) 2018年12月7日
しかし、現代は少しでも怪しいと思われた場合に、検索をかければ様々な情報が出てきます。言葉巧みに営業をかけたとしても、だまされにくいというのが現状なのです。また、一度失敗をしてしまうとその情報がネットにあがってしまいます。対面の印象が悪くなかったとしても、用心深い相手はすぐに情報を取り寄せ、判断をすることでしょう。そうすると次からそもそものアポイントが取れないという、根本的なところからつまづくことになります。これが不動産営業がほぼ売れないと言われる理由です。
ノルマ未達で詰められる文化
不動産業界はパワハラもまかり通っているケースが多いです。もちろんパワハラは良くないことです。しかし、裏側を知れば知るほど上司による脅しなどが起きてしまう理由も分からないわけではありません。不動産というのは高額な商品が動く世界です。たとえば、これから外に出ておにぎり1個を売るのと、土地を1つ売るのと、どちらが簡単でしょうか。当然、おにぎり1個の方が売りやすいはずです。利益としては土地が売れた方が遥かに大きいわけですが、営業実績に反映される数値で考えた場合の印象が問題なのです。
おにぎりの営業マンは1日に何個も売れます。しかし、不動産の方はいつまでも達成率が伸びません。これが、仕事のできない人間という錯覚を生み、上層部による人格否定やガン詰めのような、ひどいブラック体質が残ってしまうわけです。パワハラを受けた方も、頑張っている証拠をなかなか挙げられないので泣き寝入りになってしまうことが多いです。
顧客の利益よりも会社の利益を優先
不動産業界は、たしかに実績を残せる人物であれば高収入を期待できる場合もあります。しかし、本来仕事の喜びというのは自分自身や会社のサービスが誰かの役に立ってこそ、その対価としてもらえるものです。互いが喜びに包まれる中で仕事をして、人生を豊かなものにできるというのが、幸せの定義のひとつでしょう。しかし、不動産業界はそういう人としての心を捨てて、仕事をしなければならない場合があります。
契約を取らなければ利益はでないので会社は潰れてしまいます。しかも、扱う商材は不動産という、非常に売りにくいものです。背に腹は代えられないということで、釣り案件などをたくさん用意し、手数料が大きい商品などをあの手この手で巧みに契約へと誘導します。顧客のことよりも会社の利益を優先するため、不完全なアフターフォローやずさんな物件の調査が当たり前のように行われているのです。ゴミ物件などを扱うこともあり、心身ともに人間らしさを失っていく可能性があります。
営業成績が悪いと生活に困窮する
不動産業界がどんなに厳しい時代かというのは、ここまで説明してきた通りです。そのような中で、会社はどのような人物を採用しようとするでしょうか。当然のことながら、完全実力主義の世界になるわけです。それは給与形態に反映されます。不動産会社は固定給というのが多くの場合、低く設定されています。この狙いはとにかく実績を上げてもらおうというところにあります。よって、その分成果給の方はある程度気前よく設定されています。ただ、もしも長く売れなかった場合はどうなるでしょうか。
契約を取らなければと焦る中で、仕事は激務になっていきます。しかし、給料は上がりません。激務薄給の中で身を削りながら、仕事をしなければならないわけです。会社に申し訳ないという気持ちからサービス残業が増え、経費自腹なども当たり前になってきます。それだけ頑張ったとしても、過程は評価されません。営業成績が残せないままなら、生活に困窮する中でさえ最後はクビという可能性もあるわけです。
長時間労働で休みがない
拘束時間が長いというのも、不動産業界の特徴です。不動産の話をしようとやってくる相手側も、当然仕事をしている場合がほとんどです。つまり、一般的な会社のサラリーマンたちが仕事を終えたあとの時間帯が勝負という一面も持っています。そうなると、当然定時以降も仕事をすることになりますし、土日も休むことはできません。
多額のお金が動く商談などに関わった場合は、接待なども必要になってきます。1000円程度の商品の売買であれば、対等な立場で話ができます。しかし、相手が1000万円を払おうとするような商談だった場合どうでしょうか。突然の呼び出しなどにも、対応しないわけにはいかないはずです。夜中まで仕事をして、ほぼ眠れずに次の日の朝礼では、上司たちによる脅しなどが始まります。こうして心身ともに病んでいき、取り返しのつかない事になってしまうケースが多いのです。
転職サイトの求人情報がほとんどウソ
転職サイトに書かれている不動産会社の求人情報は、ほとんどウソと思っていたほうが良いかもしれません。たとえば「ノルマなし」の表記があったとします。しかし、そんなことがありえるでしょうか。ビジネスにおいて「ノルマなし」が成り立つのは、放っておいてもお客の方から購入に来てくれるような、商品を持っている場合のみです。厳しい不動産業界でそんなことはありえないわけです。
また、成長があり感動があるというような文言にも注意が必要です。それは、どんな仕事についたとしても経験という意味では成長できますし、感動というのは会社が用意することではなく、働く本人が感じることです。よく「アットホーム」な職場という表記もありますが、熾烈な奪い合いの業界の中でそんな余裕はないでしょう。給与においても「未経験でも年収1000万円」のような表記がありますが、成果給という意味で表記して良いのであれば、ただの「可能性」なのでいくらでも書けるわけです。
違法行為を平気でする
最後に、違法行為についてもしっかりと実態を把握しておかなければなりません。広告活動のために、チラシの投函が禁止されているところへのポスティングを強要されることもあります。許可を得ていない捨て看板の設置であったりも、会社によっては日常茶飯事です。また営業においては押し売りであったり、恐喝をしてでも営業を取って来いと言われることも珍しくありません。
問題はこれらの違法行為において、トラブルが発生した場合、会社は社員を一切守らないという点です。また、訴えられたり捕まったりした場合でも、当然会社に責任を転嫁することはできません。会社の中で苦しみを味わうだけでなく、自分自身の人生をも崩壊させてしまうかもしれないのです。違法行為を拒否するために、会社を休むと罰金を取るというところもあります。がんじがらめにして、社員を社畜にしていくのです。もちろん、すべての会社がそうではありませんが、少しでもおかしいと感じたならば退職や転職を考える方が賢明でしょう。
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