【不動産会社の闇】投資用マンション営業の実態と退職への筋書き!【ブラック企業体験談】

この記事では、ネットで募集したブラック企業体験談を執筆者の合意のもとで掲載しています。
こういった体験談を知ることで、少しでもブラック企業から抜け出せる勇気を持ってもらえればと思っています。
20代/男性/投資用不動産販売会社 正社員(当時)

【不動産会社の闇】投資用マンション営業の実態と退職への筋書き!【ブラック企業体験談】

初入社は、電話営業がメインの投資用マンションを扱う不動産会社です。そこではネットでしか見たことのないまさにオラオラで現場を仕切るツーブロックゴリラがいたのでした・・・彼はノルマ未達の部下を呼び出しては詰める事で自身のストレス解消をする様な、いわゆるパワハラ上司でした・・・

新卒入社

大学卒業後に入社した初めての会社は、 テレマーケティングという手法で投資用マンションを売る不動産会社でした。テレマーケティングっていうとなんかカッコいい響きですが、要は電話営業でのことです。営業の仕事はなんとなくイメージはついてましたが、電話での営業は想像していなかった事もあり、最初は戸惑いました。なぜなら元々私は営業志望ではなく、管理系の志望だったからです。

入社後に配属先に関して少し話し合いをされましたが、まあ初めての会社だった事もあり、そんなものなのだろうと自分自身で納得していました。自分の中では、営業に興味が無かったわけでもない事と、自分自身へのスキルアップと考えて日々の業務にあたりました。そこから私は営業会社、というよりも、自社の闇を見る事になります。

その時は、まだ何も気付いていなかったのです・・・

初めての違和感は二ヶ月目

一ヶ月目に関しては、新入社員の扱いは「お客様」や「ゲスト」の様な扱われ方が多いと思います。
仕事は出来ない足手まといですし、それでもこれからの会社の未来を担う人材になってもらいたいワケですから、即辞められてはコストの無駄になります。なので、過度な仕事はさせずにセーブしていたのかもしれません。

変化があったのは二ヶ月目でした。二ヶ月目の朝礼では、やっと仕事を覚えてきた新入社員に対して、ノルマを与えました。確かに目標が何もない状態で仕事をするよりも、あった方がいいと思います。それに営業会社である以上、営業しなければ自分の給料分も働けていない事になります。例えノルマ未達だったとしても、ノルマを与える意味はある事です。当時の私達はそう説明されました。

しかし現実は違いました。

そもそも一ヶ月目の時点で気付いていた事があります。月末に近付くにつれて、先輩社員や上司達の顔色がおかしくなっています。かなりイラついているようで、近寄りがたい雰囲気です。私達は定時で帰宅していましたが、毎日かなり遅くまで残っている様な雰囲気でした。

めくれた実態

二ヶ月目の半ばを越えたあたりの事でした。業務終了後に、上司から新入社員全員が呼び出されました。
その半月で、まだ誰も成果を出せていない状況であり、ノルマに対しての進捗は0%でした。

そこで上司から言われた事は、以下の事です。

週末まで持ってこれる売り上げの数値をコミットをしろ、との事でした。そして週末。結果的に誰もまだ売り上げを上げれていない状況で、夕方17時を回った頃です。

突然凄い声が社内に響き渡りました。

声の主は、現場の最高責任者である例のツーブロックゴリラな上司でした。
静まり返る社内の中で、ふんぞり返りながら机を蹴っ飛ばして怒鳴るツーブロックゴリラの前では、同期が立たされて固まっていました。

これくらいならまあ普通なんだろうか、と思っていましたが、後から調べたらパワハラになってしまう様です。
そんな形で、売上がない社員に関しては呼び出して詰める形の流れで一日が終わりました。初めて遭遇した現場ではありましたが、衝撃だった印象があります。

退職に至るまで

そこからは毎日がその繰り返しとなりました。いきなりこなくなる同期もいたり、退職問題になっている人もいました。私も希望の部署でもなかった事もあり、退職の宣言をしました。

そこからの一ヶ月は地獄でした。

怒鳴る、机を蹴飛ばす、電卓が飛んでくるは当たり前、月末が近付いてくると先輩方の顔色が悪くなっていく事や、ピリついた空気が漂っている意味が理解できました。数字を合わせる為、二日に一度のペースで責任者を交えて進捗の悪い人が出席する会議が開かれました。19時に業務が終了し、20時から会議開始が始まり、日付を跨ぐのは普通でした。

ホテル等は高いので、満喫やメンズサウナに寝泊まりした記憶があります。退職宣言から何度も面接を行い、これらの内容は全て退職止めの話し合いです。会社としても高いコストを使って雇った人材なので、手放したくないのもわかります。私も怒る道理としては理解できるのですが、少し度が過ぎていると感じていました。

特に物投げたり机蹴飛ばしたりする事が、です。

一番酷いと思った事は、退職止めの話し合いの時に、止める事がもう無理だと悟ったのか罵ってきた事です。根性がないだとか、こんな早期退職して将来がないだとかの話しを永久に聞かされました。

一応、何の役に立つのかはわかりませんが、携帯の録音アプリでログを取るようにしていました。色々と恐喝まがいな事も言われたりしましたが、退職を決めたらもうそこで開き直るくらいの態度でいいと思います。社会人として、と言いますが、そこはドライになってもいい場面だとも思います。ただそれが中々できないのが現実だったりはすると思います。

私の場合は入社したばかりで流れが自然と出来て逃げる事が出来ましたが、これが半年や一年と続けた会社で有れば心境も何もかもが違った可能性もありますし、生活スタイルが固まってきてると思いますので、そう簡単に転職を行えなくなってしまうと思います。

なので、退職したいなら即決断でも私は悪くないと思っています。

特にまだ若ければどこの会社も引く手数多だと思いますし、それで人生が終わるなんて事はありません。完全に退職濃厚な私の扱いは、面談終了から酷さが加速しました。訴えたら勝てるのではと今となったら思えますが、その時は退職が決まっていても精神的にその空間に居る事が苦痛で思考力も落ちます。

ただ耐え抜く、余計な事はしない、ただそれだけだと思います。

嫌なら出社拒否だっていいと思います。もちろんそこには会社の事や、少なくとも自分に良くしてくれた先輩や上司も居るかもしれませんので、そんな人達の迷惑になるのであれば最低限のモラルは守り、筋は通して辞めるべきだと思います。私はそれだけは心に決めていたので、逆に何を言われても開き直って辞められたのだと思います。

退職は呆気ないものでした。

手続きを済ませ、最後の嫌みを聞いて会社から出た時は、解放された気分でした。スタートが少し間違ってしまっただけで、人生は何度でもやり直せると思いますし、現に今は順風満帆の社会人生活を送っています。

決断や覚悟をする事はとても勇気がいる事だとは思いますが、人間を人間と見ない様なブラック企業に折れる事はありません。ブラック企業の被害者が減る事を願います。自分を大切に、一度きりの人生を謳歌しましょう。

不動産業界に離職が多くブラックな会社が多い理由
今でさえブラック企業に対する監視が強まり、あまりにもブラック度合いが酷い場合にはテレビで報道されたり、Twitterで炎上したりする時代になりました。 そういったある意味セーフティネットがあるせいで表立って酷いことをする企業は少なくなってきているかもしれません。 しかし、私が新卒で就職した当時はまだインターネットもあまり発達しておらず特に一番最初に入社した不動産会社はブラックそのものでした。

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