【暴力やセクハラも日常茶飯事】介護士に離職が多くブラックな7つの理由

介護というとどういうイメージでしょうか、精神的に辛い、体力的にキツイ、給料が安いなど中々イメージがよくならない業界です。
その理由は、やはりそれなりにあるようで、今回なぜ介護業界がブラックで介護士の離職が多いのかについて7つの理由をご説明します。

離職率が高い

募集→退職→募集の繰り返しで人が定着しないイメージのある介護業界。実際の数値はどうなのでしょうう。

介護職員の離職率
出典:平成29年度「介護労働実態調査」の結果

全体での離職率は16.2%となり、
訪問介護員の場合、正規職員で17%、非正規職員で13.8%
施設介護職員の場合、正規職員で14.3、非正規職員20.8%となります。

施設の正規職員の離職率が全体と比べて高い理由は、同じ部署に同じ人がずっと止まり、派閥などが形成され、いじめやパワハラの原因になったり、看護士と介護職員の関係性の中で、看護士が医療指示をする側になりどうしても高圧的に感じてしまう人が多いこと等から人間関係が悪化して離職することが多いと言われています。

給料が安く待遇が悪い

介護サービスは、利用者や家族にとって非常に心強いものです。そんな介護に従事する労働者の平均月収は、約21万円。加えて、昇給ほとんどなしでボーナスが低いなど、お世辞にも収入がいいとは言えません。なぜ、介護職はこれほど薄給なのでしょうか?

介護職員の給料の出所を説明すると、まず、介護サービスを提供した事業者に、国から介護報酬が支払われます。そこから事業者の取り分を引いて、給料として従業員に分配されます。ここで問題なのが、十分な内部留保があるのに従業員に還元しない事業者が多いということです。つまり、介護事業者が中間搾取している構図になるのです。さらに、2017年の通所介護の介護報酬引き下げに伴い、事業者が利益を確保するため労働者にさらなる低賃金を強いるケースが後を絶ちません。

また、多くの介護事業者は基本給+みなし残業代という形で従業員に給料を支払っています。みなし残業(固定残業制度)とは、残業の多寡にかかわらず毎月一定の残業代を支給する制度で、サービス残業が増えるほど労働者が損をする仕組みです。ここにも、長時間働く割に報われないブラックな介護業界の構造が浮かび上がってきます。

同僚からのいじめや利用者からの暴力、セクハラなど職場環境が悪い

介護の現場は人手不足で忙しいため職員間のコミュニケーション不足に陥りやすく、それが人間関係の悪化につながりやすい傾向にあります。さらに、介護職は業務量が多く、常に利用者への目配りが欠かせないなど体力的にも精神的にもストレスがたまりやすい環境です。それを発散するために、業務に必要な指示や情報をわざと伝えない、無視する、仲間はずれにするといったイジメが横行している現場もあります。

また、看護師や上司など指示を出す立場の人の中に高圧的な態度を取る人がいる、介護職員が上司から怒鳴られる、暴力をふるわれる、暴言を吐かれる、といったパワハラを受けたりするケースも見受けられます。そして、介護職に限ったことではありませんが、ターゲットにされやすいのは、新人や、真面目でおとなしい性格の人です。

他には、性的な言葉をかけられたり、身体に触られたりといった、利用者からのセクハラを受けて困っている介護職員もいます。訪問介護の現場では、女性職員が利用者やその家族の男性から暴行されそうになるなど、危険な目に遭っているケースもあります。介護職は、人間関係の面でもブラックな職場環境になりやすいのです。

【全文】
私は特別養護老人ホームの介護福祉士です。施設での虐待などのニュースで聞く職業なのでマイナスイメージが強いと思いますが、当然全員がそうではありません。高齢者さんの認知症の症状と言うのは十人十色。様々であり、コントで見るような物忘れや徘徊の他に、暴言や暴力などが出る人もいます。
私が働いている施設では、毎日のように自分が介護をされている事が分からず、オムツ交換や入浴介助の際など「馬鹿女!」「死んじまえ!」「年寄りをいじめて楽しいか!クソバパア!」と怒鳴られます。それだけの事を言われても、言い返すだけで私たち介助者は『虐待』と罰せられます。言葉と共に手を出してくる人もいます。叩かれる。平手打ちをされる。つねられる。よくあります。
今日私は施設から出てしまいそうになっている利用者さんを止めたところ(その利用者さんは普段は主の介護者である旦那さんが体調不良の為に暫くだけ施設に泊まりに来ているのですが、認知症の為に泊まりに来ている理由の理解が出来ません)、下腹部に拳を入れられ、その後に同じ場所を膝で蹴られました。膝蹴りがお腹に入った瞬間、私はそこを押さえて座り込みました。利用者さんは何とも思っていません。そのまま走って施設から出ようとした為、他の職員が急いで玄関を閉めました。(その利用者さんは短期入所者で、その時間だけデイサービスの利用者さんが帰る為に開いていた)私は立ち上がった後も止めました。それでもその利用者さんは再度私を叩こうとします。私は何も言葉が出ずに、その後は無言で傍らにいました。暫く経っと利用者さんはそこから出られないと分かって、他の出口を探しに行きました。
私は何も言いませんでした。やり返しもしませんでした。当然です。相手は認知症の利用者さんなんですから。
でも、涙が溢れました。こんなに頑張っても、暴力を振るわれても、我慢しても、介護福祉士ばかりが悪く言われます。日本の現在の法律では、介護福祉士の対応が悪かったと言われて終わりです。認知症ではありますが、実際のところは傷害罪です。それでも耐えています。多くの介護福祉士はこのような理不尽と日々戦っています。どうか介護福祉士をニュースの断片的な情報だけで誤解しないでください。超高齢者社会の日本にとても大切な職種なんです。

 この場合、悪いのは介護福祉士の待遇を良くしない日本政府であって、暴力を振るった利用者さんではないんですよね。介護福祉士の待遇が良かったり人権が守られていて介護者の配置人数が多ければ、帰宅願望がある利用者さんに一対一でついていてあげられるので、暴力を振るう程酷い症状は出ないと思います。
介護者が少ないから施設内に閉じ込めるしか対応策が無くて、利用者さんは手を出すことになる訳で、それが分かるから更に辛いところがあります。利用者さん側にしてみたら、知らない人だらけの知らない場所に理由が分からないまま閉じ込められているので、外に出て家に帰りたいのは人として当たり前なんですよね。私もいつも仕事に行くとすぐに帰りたい。
認知症が悪じゃないので、そこも分かって貰えたら嬉しいです。誰もなりたくて認知症になる訳じゃないので。


介護職の98%が日常的に暴力を受けている

介護職の98%が日常的に暴力を受けている

介護職の98%が日常的に暴力を受けている

人事考課がなく人材育成もできない

人事考課制度とは、従業員の勤務態度、能力、業績などを査定し、それに応じて昇給や昇格といった形で報いる制度を指します。会社に貢献した分、給料と言う形で報われることは、従業員のモチベーションアップに大いに繋がるでしょう。

しかし、多くの介護事業所では、人事考課制度がそもそもないか、体制が十分に整えられていません。ゆえに、そういった職場では上司の好き嫌いで人事考課が行われてしまいます。結果、真面目に仕事をこなす人より、上司の機嫌をとるのが上手い人が出世する確率が高くなるのです。

そのため、頑張っても報われない職場に見切りをつけて、人より多くの仕事をこなす優秀な人は先に辞めてくことになります。残った無能な上司はろくに仕事もできず、下からの人望もないため人がついて来ず、さらなる離職を招いてしまうのです。

また、介護の仕事は業務内容が多岐に渡る上に、臨機応変さを求められるためマニュアルが作りづらく、教える人員も時間も不足しています。そのため、新しく人が入っても教育が行き届かず、ついていけずにすぐに辞めてしまう悪循環に陥っているブラックな介護現場は、今とても多いのです。

人材が集まらず集まっても質が悪い

日本の超高齢化が進み、ニーズが高まっている介護の仕事。にも関わらず、なぜ人材が集まらないのでしょうか?その理由として、介護業界のイメージが悪いことが挙げられます。利用者の身体を支えたり抱えたりするため体力的にきつい、利用者の体調の急変や転倒など事故のリスクと常に隣り合わせで責任が重い、労働時間が長いなど、あらゆる面で負担が大きい割に給料が安い、といった介護職のイメージは、すでに定着しつつあります。

そして、学校や専門学校に求人票を送付しても、最近では学生に案内してもらえなかったり、送付自体を拒否されるケースも多々あるようです。しかも、介護職自体だけでなく施設の事務職にも人が来ない
状況で、募集に簿記などの資格を要求した場合はほとんど応募はゼロ。条件なしでやっと1名とれるかどうかという現状です。

そんな中、集まってくる人材の質にも問題があります。先述の通り、介護業界は慢性的な人手不足で絶えず求人を出しています。志をもって仕事をしている人も、勿論たくさんいます。反面、入社のハードルが低いため、他で通用しない人が仕方なく介護の仕事をしているケースが一定数存在することも事実です。また、これはほんの一部の人の話ですが、訪問介護の利用者の自宅や施設入所している利用者の部屋で金品の盗難などの犯罪に手を染めるケースもあります。そういった一緒に働く人の質の悪さも、業界のブラック化に一役買っています。

長時間労働で残業が多い

超高齢化社会を迎えた昨今、介護サービスの利用者は増加の一途をたどっています。なおかつ、常に求人難で離職率が高く、介護業界は慢性的な人手不足に陥っています。少ない人員で回しているため、通常の勤務時間内では追いつかない分サービス残業が常態化し、休憩時間が短い、有休が取得できないといった状況を余儀なくされている施設もあります。

また、特別養護老人ホームやショートステイなど、入居・宿泊できる施設では夜勤があります。勤務体制は2交代制が一般的で、午前9時から午後5時までの日勤、午後5時から翌9時までの夜勤の職員が交代で勤務します。夜勤は2~4時間の休憩を挟んで実に16時間連続勤務となり、体力的な負担が大きくなります。

さらに、近年は人手不足で、夜勤を一人で回すワンオペ夜勤が当たり前になってきています。夜間に徘徊したりサポートが必要な利用者がいたりする場合、一人勤務だと休憩を取ることもままならない日もあります。そして、夜勤明けにそのまま日勤に入るなど、常軌を逸したブラックな労働時間になっているケースも散見されます。

将来のキャリアが不安

介護職員になるのに特別な資格は必要ありません。そのため、介護を必要とする身内がいない人や、介護職の実態を知らない人からは、誰でもできる仕事だと思われてしまうことがあります。実際には適性があり、コミュニケーション能力や体力、臨機応変さなどが求められるため、誰もが簡単に続けられる仕事ではありません。それにも関わらず、特に一家の大黒柱となる男性にとっては収入が低すぎるため、介護職の社会的地位は低く、見下される傾向にあるのです。

もう一つの問題として、介護業界でキャリアを積んできた人は他業種への転職が難しいということが挙げられます。例として、看護師は医療施設でも介護施設でも働けます。しかし、介護職員が医療施設に転職するケースはほとんどありません。

他にも、営業職であれば、営業スキルさえ身に付ければ、業種が変わっても転職は可能です。一方、介護職の場合は、介護に関すること以外の幅広い知識や経験が積み重なることはなく、潰しが効かないと言えます。

介護職は、一定の年齢を過ぎると本当に他業種への転職が難しくなります。介護職への適性がないと感じた人や、今の職場がブラックで自分に合わないと感じる人は、無理して働き続けて健康を損ねる前に、早めに転職を考えることをおすすめします。

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