部下をうつ病にできる魔法の呪文というタイトルで投稿をされたTwitterの投稿が話題になっています。以下の言葉に心当たりのある人も結構いるのではないでしょうか。
部下をうつ病にできる魔法の呪文
【部下をうつ病にできる魔法の呪文】
やる気ある?
なんでこんなこともできないの?
何度も同じことを言わせるな
ちゃんと考えた?
真面目にやってる?
前にも言ったよね?
そんなこと常識でしょ?
自分勝手にやるな→自分で考えてやれ!
言い訳はいいからやって頻用している方は要注意です。
— いっちー@精神科医 (@ichiipsy) 2018年10月17日
昭和の時代は上位下逹がまかりとおって、上司の命令は絶対という雰囲気がありましたが、今はどちらかというと上司自身も常にその指示やマネージメントが適切かどうかが問われる時代ではないでしょうか。
しかも、上司の判断が100%正しいなんてそもそもいえないと思います。そして価値観も違うのですから当然仕事のやり方も違うはずなので、思ったものと違うことがあるのが当然、むしろ上司の側が仕事をやりやすいように助言しながら指示をするのが当たり前だと思われます。
やる気ある?
やる気なかったら毎日出社してませんよね。未熟ながらも日々出社して頑張っている部下にかける言葉ではないと思います。
仮に、実際にヤル気が出ない社員がいたとしてら、ヤル気がでるように創意工夫してマネージメントするのも上司の役目だと思われます。
この場合は、やる気が出ない要因をヒアリングするであるとか、日常の頑張りを褒めてやる気を引き出すべきではないでしょうか。
なんでこんなこともできないの?
それは上司よりも経験が浅いから部下なのであって、できないことがある場合もあるでしょう。
しかし、部下ができるように今まで教育してこれなかったのは上司の責任でもあるのではないでしょうか。
この場合は、どうして部下ができるように指導できなかったかを上司自身が自問自答するべきです。
何度も同じことを言わせるな
課題を与えられたけど、何やっていいかわからない時など上司に再度指示を仰いでしまうこともあるでしょう。そんな時に、この対応をされると確実に部下は萎縮して今後上司に助言を求めにくくなり余計に仕事の成果物のクオリティが下がる可能性があります。
それに、そもそも上司の指示が曖昧だったり、的確じゃなかった可能性もあります。上司も上司で自分の指示について問題がなかったか省みる必要があると思われます。
こういう時は、「ごめん、指示の仕方がわかりにくかったかもしれない。」という風に改めてわかりやすく指導してあげるべきです。
ちゃんと考えた?
上司から部下が課題を与えられた場合は、必死に考えます。必死に考えた結果だした成果物なのに、こんなふうに言われるとまず自信をなくしてしまいます。
こういう時は、「この考え方もわかるけどこうしたほうがいいよ」のような形で一定の理解を示しながらも、正しいやり方を教えるべきです。
真面目にやってる?
厳しい入社試験を通ってきたこともあり、基本は生真面目な人が多いのが日本の新入社員です。
真面目にやっていないわけはないです。
そもそも上司側も不真面目な社員とは思っていないでしょう。それにも関わらずこの言葉を発してしまう上司自身のコミュニケーションセンスを疑いますし、むしろ上司側に上下関係における奢りがあるのではないでしょうか。
この場合は、まずは上司自身が謙虚になるところからはじめましょう。
前にも言ったよね?
確かに一度指示したことを再度指示しなければならない時にはイラっとすることもあるでしょう。
しかし、中には記憶力がいい人ばかりではないですし、上司から特に覚えておけと言われない限りは覚えて
ないこともありうるのではないでしょうか。
この場合は、3度目がないようにTO DOリストや備忘録などに記載して覚えるように指示しましょう。
そんなこと常識でしょ?
そもそも常識とはなんでしょうか。人によって常識とは違うものであり自分の常識を相手に押し付けることはあってはなりません。
自分の中ではこうだと思ってることって、意外と他人はそう思っていないものです。
もちろん部下の常識だと思っていたことが会社やビジネス上は間違っていたのであれば、それは適切に教えてあげなければなりませんが、それ以上でもそれ以下でもないと思われます。
自分勝手にやるな→自分で考えてやれ!
これ最も上司が部下の関係で起こりそうなパターンではないでしょうか。
よく一般社員でもオーナーシップをもって仕事に臨めとか上司や会社は言いますが、いざ裁量をきかせてやると、それは指示してないとか稟議を通してないとか途端に言います。
そういったダブルスタンダードがまかり通ると、部下はどうしていいかわからなくなりますし、そもそもヤル気をなくしてしまいます。
指示通りやらせる方針ならそれを貫き通す、裁量権を与えるのであれば口出ししないようにするべきです。
言い訳はいいからやって
単に仕事量が多くて大変だからできない理由を言っている場合もあるとは思いますが、そもそも部下の日々の業務量を正確に把握している上司が何人いるでしょうか。
だいたいは、上層部からきた仕事を部下をにぶん投げてるだけなので、結果、部下の仕事量が増えてパンクしてしまうのです、もしくは、そもそも上司ですら解決できなそうな仕事を与えてる可能すらあります。
そもそも解決できる課題なのかを見極めつつ、業務効率化や適切な業務配分を行って、部下の負担になってないか考えながら仕事を振るべきです。
まとめ:上司は自分が間違ってないか省みるべき
上司と部下という関係がある以上、部下は言い返すことはできないでしょう、それを知っていながら上記のような言葉を投げかけるのは自分自身の資質に問題がある可能性が高いです。
上司側はブラック上司になる前に自分のことを省みたほうがいいですし、部下の側も上司が反省することがなければとっとと異動するなり転職を考えた方がいいでしょう。
部下を復活させる回復の呪文
なお、部下を復活させる回復の呪文は下記の通りです。
もし、「部下をうつ病にできる魔法の呪文」を唱えてしまった時は、この回復の呪文でフォローしてあげてくださいね。
【部下を復活させる回復の呪文】
・ありがとう
・思うようにやってごらん、責任は一緒に持つから
・最近雰囲気変わってきたよね
・さすが、できる!
・あいかわらず頼りになるね
・昔は私もそうだったよ、一緒にやろう
・終わらせて早く帰ろう!たいしたことない言葉も人によって呪文になります。
— いっちー@精神科医 (@ichiipsy) 2018年10月17日
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