看護師ってすごく大変って言われていて離職率高いって言われているけど、実際どうなの?
当記事の内容
30代/女性/看護師(当時) |
ブラック病院の実態や看護師のリアルな体験談
看護師はやりがいのある職業ですが、働く病院自体がブラックの可能性はあります。ただ、病院側が認めることはないでしょう。ここでは、そんな病院で私が経験したことを紹介していきます。
比較的大手の病院に入社する
幅広く看護師の経験を積むために、大手の病院に就職しました。就職した時の年収は正直少なかったですが、段々と上がっていくと説明されていたので安心していました。最初の頃は普通の病院に勤務していると思っていたのです。
それが普通ではないとわかり始めたのは、職場の人間関係がぎくしゃくしていることに気づいた時です。私の職場にはベテランの看護師さんがいて、若い人を指導する立場にいました。指導と言えば聞こえはいいですが、いじめに近いものがあったと思います。
ある日、若い看護師が強い言葉で責められていました。それは良くある光景でしたが、それを止める人がいないことに気づいて違和感を感じたのです。普通であれば、なだめる人やフォローする人がいてもおかしくありません。ですが、それが一切にない職場なのだと気づいたとき、一気に怖くなった覚えがあります。
そんなことを思いながらも仕事を覚えることに必死だった私は、周りを気にしている余裕がありませんでした。ただ、いじめられていた人はどんどん辞めていきました。若い人がいなくなって人手が足りなくなってくると、ベテラン看護師は私に優しくなりました。私がいなくなると困ると思ったのでしょう。
長時間労働は当たり前
仕事を覚えて一人で仕事ができるようになってから、急に仕事量が増えました。そのときは若いから仕事を覚えさせるために、そのような振り分けにしていると考えていました。ですが、夜勤に入るようになるとさらに忙しくなったのです。夜勤の間に仕事をこなしても、全く終わらないくらいになっていました。
初めは私の仕事が遅いせいだと思い、頑張って仕事をしていました。それでも終わらず、サービス残業をずっとしていた記憶があります。徐々に夜勤の振り分けが私だけ多いことに気づきましたが、文句を言える雰囲気ではありませんでした。文句があるならもっと仕事を覚えるようにと言われたこともあります。
仕事が段々できるようになると、ベテラン看護師は私を使えると思っておだてたり、なだめたりして仕事を増やしてきました。実際、そこまで仕事ができるわけではなかったので、そのシフトを受け入れるしかないと思っていました。夜勤と日勤を繰り返すようになって、長時間労働で激務が続きました。夜勤があるので収入はよかったですが、身体も心も疲れていることが自分でも分かっていました。
その時に続けられていたのはやりがいがあったからです。患者さんに感謝されるとまだ頑張れると思ってしまいました。辛いのは自分だけではないと言い聞かせて、毎日を過ごしたことしか覚えていません。いじめに近いシフトは自分への試練だと思って乗り越えました。私が苦労している間に、ベテラン看護師は楽をしているとは知りませんでした。その事実を知っていたらもう少し早く辞めていたでしょう。
結婚をきっかけにして生活を変える努力をする
仕事に慣れてきた頃に、学生時代から付き合っていた彼氏と結婚することになりました。仕事を辞める気はありませんでしたが、結婚したら生活をプライベート重視に変えたいと思っていました。そのことを看護師のチームに伝えると、軽くあしらわれました。結婚しても今までと同じように働いてもらうと言われたのです。
ここが私にとって大きなターニングポイントになりました。辞めたいと思うようになったのはこの頃です。ただ、主人の収入だけでは不安だったので、その時はすぐに辞めることができませんでした。そのため、今までと同じように働きました。夜勤と日勤を繰り返す仕事もそのままです。しかし、今度は私ではなく、主人の方が不満を感じるようになりました。主人以上に忙しい私は休日もいないことがよくあったからです。それでは結婚した意味がないと言われ、確かにそうだと思いました。
いつも一緒にいたいわけではありませんが、休日に一緒に出掛けるという当たり前の生活をしてみたくなったのです。そこで、勤務の改善を病院に求めることにしました。改善といっても、休みを定期的にもらうことと夜勤を減らすことです。私からすれば、そこまでハードルは高くないと考えていました。
ブラックな病院は変わらない
私は決意をした次の日に婦長に言いに行きました。決意が揺らぐのが怖かったからです。そこで同僚に何か言われたら、決心が揺らぎそうだと思いました。婦長からは看護師のチームで話し合ってから決めるように言われました。それができないから直接婦長に言いに行ったのですが、その意図は伝わりませんでした。
結局チームで話すことになり、私の改善案は了承されました。ただ、喜んだのは最初の1ヶ月だけでした。次のシフトでは元に戻ったからです。初めの一ヶ月は婦長へのポーズとして、改善されたシフトを作ったようでした。次の月のシフトを見たときに、ここにいても何も変わらないと思いました。
その時に初めて主人に正直に仕事の相談をしました。それまでは病院を悪く言いたくなくて、上手く隠していました。私の職場がどのようなものかを聞いて、主人はブラックだなと言いました。状況を知った主人が素早く行動しようと言ってくれて、救われたなと思いました。
そんな職場はまず辞めて、それから次のことを考えようと提案してくれたのが嬉しかったです。とにかく辞められるならすぐにでも辞めてこいと背中を押してくれました。主人の言葉に勇気付けられ、次の日に退職届を提出しました。
退職するまでも苦労があった
退職届を出した後は引き継ぎなどをするのが一般的だと思いますが、私の場合は最後まで激務をやらされました。そんな激務に対しても私は今までに教えてもらったことを忘れず、感謝の気持ちを持って務めました。正直なところ、1ヶ月経てば終わりにできるというモチベーションがあったので頑張れました。
ただ、有給休暇の消化がなかったことにあとで気づいたため、そのことに対する悔しさは残っています。私よりも先に辞めた人の気持ちが、その時になって分かった気がしました。病院が何も変わらないのだから、私が変わるしかなかったのでしょう。先に辞めた人はそれにもっと早く気づいていたのかもしれません。私はブラックな環境でも頑張った方だと思います。長い激務の日々を終えて、ようやく退職できました。
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