とにかく辛い!営業代行会社での電話営業(テレアポ)を辞めるまで

この記事では、ネットで募集したブラック企業体験談を執筆者の合意のもとで掲載しています。 こういった体験談を知ることで、少しでもブラック企業から抜け出せる勇気を持ってもらえればと思っています。
20代/男性/営業代行会社:正社員(当時)

とにかく辛い!営業代行会社での電話営業(テレアポ)を辞めるまで

就職氷河期には、就職できるというだけで「良かったね」と言われる時代でした。社会人の一員になることができたと喜んでいたのも束の間、私に待っていたのは営業代行会社でのテレアポの地獄の日々だったのです。

テレアポという仕事を舐めていた

私の仕事は、顧客リストを見ながら顧客一人一人に対して電話営業していくという、通称テレアポと呼ばれるものでした。電話で商品を勧めるだけで仕事になるなんて何て楽なんだと思っていたのですが、実際に働くようになって自分自身の甘さを痛感したのです。私はテレアポという職業を舐めていたことを実感しました。

「電話をするだけ」その行為そのものが簡単なことではなく、こちらの会社名を名乗っただけでガチャ切りされることも珍しくありませんし、怒鳴られることも一度や二度ではありません。ただ、会社名を名乗っただけなのにです。商品について説明する暇も与えてもらえないという現状に打ちのめされる日も少なくありませんでした。

仕事ができない人

入社して早々、課せられたノルマが一日100件。この一日100件というのは電話をかける件数ではなく、電話をかけ商品の購入に結び付ける件数であるということを知り、驚かされました。電話に出てもらうというだけでも簡単ではないし、ましてや商品について営業ができる時間を与えてもらえるかと言えば、それこそ簡単なことではありません。それでもノルマというものは設定されていて、ノルマをクリアしなければ「仕事ができない人」というレッテルが貼られてしまうのです。

最初は先輩が管理していた顧客リストを活用させてもらい営業することができましたが、それだけでは一日100件のノルマは達成できません。自分で新規開拓する努力や、電話をかけた相手一人一人に必ず購入してもらえるよう仕向けていかなくてはいけないのです。初めて営業という行為をした私にとっては、一日10件購入してもらえれば良い方で、100件なんていうのは途方もない話でした。「頑張る気がないからノルマを達成することができないのだ」と先輩方から言われる毎日で、陰では「仕事ができない要領の悪い人」と言われるようになりました。

ノルマが達成できないならば

一日100件のノルマは入社して半年が経過しても達成することはできませんでした。同期で集まる際にもこのことに関して議題に上がることが多かったのですが、100件を売ることができている人は一人もいなかったのです。私と同じく毎日のように先輩や上司から「仕事が出来ない人」というレッテルを貼られ、説教されることが多いと嘆いている人もいました。

仕事をし続けていく中で気付いたのですが、先輩や上司が管理している顧客リストはリピーターの人ばかりで、私たちが渡されているのは一から購入を促す新規のお客様だったのです。新人だからこそ自分で開拓して顧客を獲得するというのは必要なことだとは分かりましたが、それでも100件というノルマはあまりにもハードルが高いと感じました。

電話をかける時間帯を工夫したり、相手に対して嫌悪感を持たれないよう最大限の配慮をしてもノルマが達成できないという絶望感は、自分自身を追い詰めることに繋がっていきました。ノルマ達成の為に休日も自宅の電話から営業するよう言われた時は、何とも言えない気持ちになったことを覚えています。

顧客リストの入力業務

テレアポの仕事だけではなく、顧客リストの作成も業務の一つでした。自分自身が電話をかけた相手の情報や販売できたかのデータをのリストにしていくのですが、この作業もとても大変なものです。自分自身の作業だけでも毎日残業しなくてはいけなかったのですが、先輩や上司の顧客リストの作成も頼まれる為、残業時間はどんどん伸びていきました。それでも頑張った分は給料に反映するのだからと前向きに取り組んできましたが、給料明細を見て驚かされました。

入社半年は試用期間だったので残業代が付かないこともあったのですが、正社員雇用の形態になっても残業代が発生していなかったのです。一日4時間~6時間程度残業をしていたのですが、その部分に対して一切の支払いがありませんでした。また、休日に営業の電話をしていた時間も私の能力がないからという理由で手当ては何も付いていませんでした。頑張った分が給料に反映されないのであれば、何のために頑張っているのか分からなくなり、入社7カ月目で退社することを決断したのです。

顧辞めさせてくれない

退社の決断をした私は、すぐに上司にそのことを伝えにいきました。社会人として常識ある日程での退社を申し出たのにも関わらず、一切そのことに取り合ってくれないのです。辞めたいという気持ちを伝えても相手にされないので、辞めることもできません。

むしろ、辞めたいことを伝えると酷く追い詰められるようになりました。辞めたいのに辞められないという状況は自分自身の精神状態を著しく悪くさせ、出社しようとすると体が拒否するようになったのです。何とか会社に向かおうとするのですが、ある日行けなくなりました。ちゃんとした形で退社したかったのですが、結局逃げるような形で辞めることになってしまったのです。

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