30代/女性/保育園正社員(当時) |
【ブラック企業体験談】人手不足で給料も安い保育士のブラックな実情
妊娠・出産を経て、再び保育士として働きたいと考えていました。ようやく見つけた職場は、私にとっては最悪の環境で大好きだった保育士の仕事にも魅力を感じなくなってしまったのです。
最初から不信感があった保育園
妊娠したのをきっかけに努めていた保育園は辞めました。育児をして落ち着いたら復帰してねと言われていましたが、夫の仕事の関係で引っ越しをする事になり、元の職場に戻る事は出来ませんでした。新しい住居で早速探したのが新しい職場です。
育休の間も早く仕事に戻りたいと思うほど、保育士の仕事が大好きだったのです。小さい子供がいるという事でなかなか次の職が決まらなかったのですが、ようやく私を採用してくれる保育園が見つかりました。また楽しく仕事が出来ると、その時は飛び上がるほど嬉しかったのを覚えています。
面接は園長が担当でした。穏やかな雰囲気で喋りやすかったのですが、私が質問した事に対してのらりくらりとかわされるのが気になっていました。後から知ったのですが、園長はお飾りのような存在で実質的には年配の主任が取り仕切っていました。この主任が非常に気の強い方で、自分の思うようにならない部下には激しいパワハラで攻撃します。
仕事を復帰したばかり、そして初めての職場という事もあり、園長からは「最初は副担任で仕事をして貰います」と言われていたのですが、蓋を開ければ年長クラスの担任を任される事になりました。これは主任の「他の保育園で経験がある方だから」という鶴の一声で配属が変わったようです。
残業が多いのに給料が少ないのは何故?
慣れない職場、さらにヤンチャな子が多いクラスで毎日が激務でした。子供達が帰宅したら終わりではなく、その後は雑務が待っています。私は新入りという事もあり、帰る間際の雑務は全て私が担当になっていました。
ゴミを全て片付け、職員用のトイレを掃除しながら「早く子供を迎えにいかなければ」と焦る気持ちは抑えられません。
それでも雑に済ますと、翌日にパワハラ主任から「汚れてたわよ」と嫌味を言われるので、手を抜く事は許されませんでした。
保護者対応は全て私に押し付けられる。
実は私が持ったクラスには障害が疑われるグレーゾーンの子がいました。ご両親は障害があるかもしれないという事を認めていないので、補助の先生はついていません。ただ明らかに他の子とは雰囲気が違い、その子の世話に付きっ切りになる事もよくありました。
その間に他の子同士が喧嘩になった事もあるので、園長や主任には幾度となく「補助の先生をつけて下さい」とお願いしました。事故になってからでは遅いのでという必死の訴えも無視され、「あなたがもっとテキパキと動けば良いだけ」と主任から冷たく言い放たれました。
何とかその場しのぎで頑張ってきたものの、障害が疑われる子が他の子の腕を噛むという事件が起こりました。腕を噛まれた子供は大泣きし、私はもちろんお母さんに平謝りです。このお母さんは普段のクラスの事情を知っているようで、「すぐに治る怪我なので大丈夫ですよ」と言って下さいました。
今度は怪我をさせた子のご両親とのお話ですが、こちらは自分の子は悪くないの一点張りでした。子供を止めてくれなかった私が悪いと責められ、非常に悔しかったです。こんな時に園長なり主任がフォローしてくれれば気持ちも楽なのですが、全く表には出てきてくれませんでした。保護者対応は私に任せつつ、さらに「厄介な事件を起こしてくれたわね」と嫌味まで言われる始末です。
パワハラが一層酷くなった結果・・・
子供と子供が喧嘩をして怪我をさせるといった事件があった以来、私は園長や主任に強い不信感を持つようになりました。何故こんな人達が上司なんだろうかと、思わず隣のクラスの担任をしている保育士に呟いたところ、すぐにその言葉が主任の耳に入ってしまいました。
これがきっかけで私への当たりが強くなったのは言うまでもありません。他の保育士が失敗した事にはお咎め無しでも、私の些細なミスには全職員の前で罵倒します。「本当に保育士として働いてきたの?」とか「使えない人ね」と暴言を吐かれ、心身ともに疲れていきました。
子供達の事を思うと中途半端な事はしたくなかったのですが、朝になると体調が悪くなって体が動きません。保育士の仕事が大好きだった私がこんな状態になるなんて思いもしませんでした。
特に私の味方になってくれる訳ではないけれど、唯一話しやすかった同僚に電話をかけて休む事を伝えました。体調が良い日は働きに行けましたが、私が度々休むという事は保護者の中でも噂になっていったようで、私も「このままではいけない」と退職する事を決めたのです。
限りなくブラックな職場との決別
退職する事は園長に伝えました。園長は特に私のために何かしてくれた訳ではありませんが、最後はゆっくり話を聞いてくれました。「いろいろと大変でしたよね」と言われ、この園長は私がパワハラを受けている事を見て見ぬふりをしていたんだなと確信しました。園長だけではありません。
同僚も私の味方になってくれず、主任が私に攻撃するように仕向けた人もいます。悲しかったですが、他の保育士達もそれほど気が強い訳ではなく、主任に目を付けられないよう、精いっぱい主任の手となり足となって働いている事がわかっていたので、それほど腹が立つ事も無かったです。
園長、保育士全員には一人ひとり挨拶をしましたが、主任にはしませんでした。もちろん主任から私に話しかける事もなかったので、最後の日は一言も喋りませんでした。主任の方はきっと私から挨拶をされると思っていたはずで、挨拶された時に最後に嫌味を言われる事も予想出来ました。
それをさせなかったのは私のささやかな抵抗です。社会人として最後の挨拶をしないのは良くない事ですが、心身ともにボロボロになり、保育士の仕事に対しての情熱を失わせた主任に対して話す気持ちは一切起こりませんでした。
現在は無事、理解のある園長先生や上司がいる保育園で働けていますが、あの頃辞める決断をしていなかったら心を病んでしまった可能性もあったので、自分の中で感じた違和感からの決断ができてよかったと思います。
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