【体験談】本当につらい底辺タクシー運転手への転職の現実

タクシー運転手って転職って、誰でもできる仕事だとか底辺だとか言われてるけど実際どうなの?

当記事の内容

・【体験談】タクシー運転手への転職の現実
この記事では、ネットで募集したブラック企業体験談を執筆者の合意のもとで掲載しています。 こういった体験談を知ることで、少しでもブラック企業から抜け出せる勇気を持ってもらえればと思っています。
30代/男性/タクシー運転手:正社員(当時)

本当につらい底辺タクシー運転手への転職の現実

タクシー運転手は暴行などの被害に遭う可能性もありますし、収入も月によっては底辺とも言える金額になります。私は運転が好きで転職しましたが、タクシー業界はとてもきついものでした。今回は、そういったタクシー運転手へ転職した体験談を皆さんにお伝えできればと思います。

入社してから勤務時間の長さに苦しめられた

私はタクシー業界に務めるのが初めてで、面接時に勤務時間について説明されてもあまりピンと来ませんでした。他の職種からの転職でしたので、勤務時間が普通とは違って長いけど大丈夫かと聞かれたときも問題ないだろうと思っていました。

ですが、実際には15〜20時間ほど働き続ける必要があったため、その長さに逃げ出したくなりました。これほどきついのかと愕然としたのです。これはタクシー業界では当たり前だそうで、出勤と休日を繰り返す隔勤と言われる勤務形態の影響でした。

私はこの働き方になかなか慣れることができず、大変でした。勤務中は休憩もありますし常にお客様を乗せている訳ではありませんが、歩合制なので長く休むと収入が変わってしまうというプレッシャーも大きかったです。時間内にどれだけお客様を乗せるかが自分の家族の生活を左右するのですから、やはり貪欲にならざるを得ません。がむしゃらに道路沿いで乗車したいお客様を探したり、無線も取りました。その結果、休日はどこにも出掛けられないほどに疲弊してしまう日々でした。

身体の疲れは車内という狭い空間も原因です。一日のほとんどを同じ格好で座り続けるので、過大にストレスを感じエコノミークラス症候群になってしまう同僚もいました。また、車は上下の振動がありますので腰に負担も掛かりましたし、先輩ドライバーに痔になるかもと言われたのもショックでした。疲れると眠気に襲われますが、お客様を乗せている時は車を停める訳にもいかないため、その対策でカフェイン製品を用意するのも大変でした。

タクシー運転手は道を把握しているのが当たり前

タクシー運転手は地理に詳しくなければならない、それは私も転職するまでは思っていました。それがドライバーの仕事だろうと随分上から目線だったなと今なら反省できます。しかし、お客様の目的地は10人いると10人とも違います。大きな駅や近くの病院などであれば、決まったルートがある程度あるため全く難しくないのですが、地域の交通事情を把握するのはなかなか難しいものがあります。都心部であっても複雑な所はあり、入り組んでいる道や標識に苦労しました。

お客様が目的地を説明する時によく使われるのが特徴的な建造物です。これらの特徴については地図に載っているものではありませんので、知らなければ何のヒントにもなりません。聞き返すと同じことを言わせるなと文句を言う人もいます。カーナビを搭載してはいますが、住所などの登録にもたつくとイライラされ、お客様を乗せる度に常に緊張するようになりました。

きついお客様に当たって偉そうに物を言われた後は心が折れてしまい、その後にお客様を乗せられる機会があってもスルーしてしまうこともありました。これでは仕事にならないため、先輩ドライバーに相談しようとも思いましたが、精神的に弱いと思われたくなかったのでできませんでした。

冗談ではないアクシデントに遭う可能性

タクシー運転手で一番きつい瞬間は、お客様から暴行されるかもしれないという恐怖を感じる時です。これは本当に怖いので毎日ビクビクしていました。様々なお客様がタクシーを利用しますので、そのようなことが絶対に無いとは言えません。私はかつて接客業をしていましたのでお客様への対応には自信があり、こちらが親切な対応をすると大抵は問題無く目的地まで到着して支払いをしてもらえます。

しかし、時間的に夜中だったり、治安が良くないと言われている場所でお客様を乗せた時は冷や汗をかくことも多々ありました。泥酔している人や怒鳴る人もいますし、無理な条件を言ってくる人もいるからです。
例えば、比較的離れた目的地まで15分で着かなければお金を支払わないと言われたことがあります。また、速く走れ、最短ルート以外は認めないという要求もありましたし、お金を家の玄関まで取りに来いと言うので従ったところ、長時間待たされたこともありました。

私は実際遭遇していませんが、ある日会社で話題になっていたのが、シートを蹴るという暴行を受けたドライバーがいたということです。
これには本当に怯えました。特に泥酔しているという感じもなかったということなので、タクシー運転手を脅せばタダ乗りできると思っている人物だろうということでした。近隣の地域でお客様を乗せていますので、いつ私もそのような人間に遭遇するか分からないという不安は大きかったです。

会社では万が一の事態に備えてドライブレコーダーを搭載し、安全に営業できるように対策はしているのですが、実際に怖い人を乗せてしまうと手が震えます。備えもあまり役に立つとは言えません。ドライブレコーダーは事件と呼べる暴行があった時に後から犯人を検挙するために役立ちますが、その場では立ち向かうのはドライバー1人です。助けはありませんので、これほど精神的にきつい仕事だとは思いませんでした。

底辺とも言える給料の月に再転職を決意し、その後退職

私の会社は歩合制で、収入が毎月変動するのは当たり前でした。周辺でイベントがあったり、雪の積もる寒い日、反対に真夏などは予約電話も多く、普段よりも売り上げはありました。しかし、それ以外の月は正直歩合制の厳しさを痛感する収入でした。私は一時期タクシーをよく利用する時があり、特に長距離の場合は「好きな運転で高額を稼げるなんて良い仕事だ」と思っていたことがあります。しかし、実際には長距離のお客様はそれほど多くありませんし、気軽に乗れるワンメーターも多いです。

働いた分が収入になるのは有り難いですが、歩合制なので本当に自分次第です。売り上げが伸びなかったからと言って、会社が面倒を見てくれることはありません。頑張っても私の会社では歩合率が60%なので、他の会社でもそれくらいだとは思いますがきついなと感じました。ボーナスもありましたが、思っていたよりももらえませんでした。こんなに毎日狭い車内で働き、笑うこともほとんど無く、ラジオを付けると消してくれと言われて、これは収入に見合っていないのではないかと徐々に思うようになりました。

決め手となったのが、体調が良くなかった月です。長く続けるためには無理は禁物だと思い、控えめに仕事をしていました。そして、その月の収入はこれまで私が働いてきた中で一番底辺の金額になったのです。
タクシー業界で良い経験をしたのだと思うことにして、すぐに上司に退職を申し出ました。初めは引き止められ、それから数ヶ月は働きましたがやはり無理だったので再度伝えました。

タクシー会社は辞める人が多いようで、向いていて長く続けている先輩は同僚の退職にはもう慣れているそうです。どれだけの人の退職を見てきたか分からないと笑っていました。そのことからも、タクシー業界の厳しさが分かったような気がしました。

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