最近、共働きで消費に意欲的な高年収の夫婦を「パワーカップル」と呼び、新たな消費者タイプとして認識され始めている。今回はそんな「パワーカップル」の特徴(定義、背景、職業)を読み解きたい。
パワーカップルの定義
夫婦ともに年収700万円以上の共働きで高年収の夫婦とされています。
まずは年収1400万円以上の世帯がどれくらいいるのか見ていきましょう
出典:厚生労働省:各種世帯の所得等の状況
次に、年収700万円以上の男女がどれくらいの割合でいるのかみていきましょう。
国税庁:民間給与実態統計調査
年収700万円以上の女性は、全体の3.45%
もちろん、この年収層の男女がお互い全員結婚するわけではないので、掛け合わせにより算出するとだいたい1%程度でしょうか。100人に1人の割合って意外といる感じがしますよね。
パワーカップル誕生の背景
妻の有職率の高まり
夫の収入(所得)が高いと、妻の有職率(就業率)が低くなる「ダグラス・有沢の法則」が成り立っていました。
昭和の時代には女性は専業主婦でも十分やっていけましたし、むしろそれを目指す傾向も多かったようです。
上のグラフの1982年の統計を見ればわかるように夫の収入(所得)が上がるほど妻の有職率(就業率)は右肩下がりとなっています。
一方で、2002年のデータを見てみると、夫の収入(所得)が上がっても妻の有職率(就業率)は下がっていません。
つまり、夫の収入(所得)が多くなると妻の有業率(就業率)が低下するという相関性は長期的には弱まっていることがわかります。
男女の賃金格差が小さくなってきている
女性の高学歴化&社会進出がより大きくなり、また企業の努力によりキャリアを形成できる機会や出産後の労働環境の改善などにより男女間の賃金格差は小さくなってきています。
上記の表で平成10年(1998年)の男性が100に対して63.9という格差の割合だったものが、2017年には73.4まで上がってきており、男性の賃金が伸びないのに比して、女性の賃金が伸びてきていることもわかります。
出典:厚生労働省:性別賃金、対前年増減率及び男女間賃金格差の推移
パワーカップルの職業
下記の職業別年収ランキング
出典:平成29年賃金構造基本統計調査
医師や士業や大学教授といった職業が上位を占めています。
このうち注目すべきは医師です。Joy.netのアンケート結果によると、女性医師が選ぶ結婚相手の7割が男性医師のようです。
つまり、医師こそがパワーカップルの主要部分を構成していることがわかります。
だんだんパワーカップルの基準は下がっている?
パワーカップルに対するその他意見
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